narikiriのスタッフが実際に登録している制作者さんにインタビューし、それを記事にするクリエイターインタビュー!今回インタビューにご協力してくださったのは「キャラクター作家:しんぽうなおこ」さん!学生時代の取り組みや経験が今の作家活動に影響を与えているといいます。日本文楽の技術を利用した制作物はびっくりさせられるものばかりです!
プロフィール
お住い:兵庫
趣味:仮装
生き物を立体作品としてこの世に生み出すことが楽しいと語ります。しかし、その生き物は実際にいる生き物の模造ではなく、この世にはいない生き物を生み出すことにチャレンジしています。実際に存在する生き物はそれが一番美しく、それに勝つことはできないので、それとはまた違った表現によって作品を生み出すことに挑戦しているそうです。仮面を作るのも得意で、その中でも愛嬌のある日本妖怪の制作物を得意としています。
作家活動を始めたきっかけ
学生の時に平面デザインを専攻して学んでいましたが、自分の技術向上のために立体作品にも挑戦したのがきっかけだと語ります。最初はフィギュア作りから入ったそうです。意外と平面作品より立体作品の方が評判がよく、大学の文化祭の時に初めて挑戦した等身大の造形物がとある有名な作家から評価をもらい、その道により興味を持っていったそうです。立体作品の表現もいくつかあり、経験を重ねる毎に仮面のノウハウも持ち合わせ、そこに様々なギミックを持つ作品を生み出していってます。
制作したタテガミオオカミのフィギュア
左の青い造形物と右の仮面が共に制作物
作品に対する想い
作品には驚きと楽しさを付加したいと考えているそうです。動かないと思ったものに動きを与えるとまた違った魅せ方もできると言います。その1つとして「文楽の頭(ガブ)」というものが存在し、1つの仮面から複数の表現が出来るものがあります。また、学生時代に能面を作る老夫婦に能面の表現技法を習い、それを文楽人形のギミックと合わせてを作品に活かしたりしているそうです。その考え方や技術を見込まれ、日本妖怪やお化け屋敷のキャラクター制作も手掛けたこともあり、どれもびっくりさせられるものばかりでした!
可愛い猫のようなお面が一瞬にして・・・
化け猫風に!!!
制作でこだわっている点
重さや身につけた時のフィット感にはこだわって制作しているとのこと。また、同じ制作物でも使う人によって見え方や魅せ方がかわってくるので、使用する人の個性が一番引き出せるものづくりをしていくことにはこだわっているそうです。また、希望の予算や期間によっては全てを0から作るのではなく、既成品の改良したり組み合わせたりして、どのようにして理想を実現可能な範囲内で実行するかにもこだわって制作をされているそうです。
使ってくれる人への想い
依頼をして来る方にも様々な要望があると思うので、その要望を可能な限り実現してあげて、その結果に対して満足してくれたら嬉しいと語るしんぽうなおこさん。制作物にもそれを使う依頼者にも個性があるので、そのお互いの個性を一番引き出せる使い方や魅せ方をしてくれると嬉しいとも語ってくれました。