これからコスプレを始めてみたい!・・・けれど、なにから始めていいか分からない…。そんな風に不安になって、やってみたいけどコスプレを始められない、そんな人はいませんか?
普段からメイクはするけど、コスプレメイクって特別で何か違うんじゃないかって思ってしまう…。そんな風になかなか次のステップが踏み出せない人はいませんか?
確かにメイクってただでさえ難しいのに、キャラクター毎に違うメイクをするのって本当に難しいですよね。
今回はそんなコスプレメイクのコツを、初心者さん向けにできる限り簡単に紹介します。コスプレメイクは、キャラクターになりきる為の大切な手段です。普段のメイクと異なり、キャラクターの顔立ちや個性に合わせた特殊なテクニックが必要になることも多いため、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし基本的なポイントやコツを押さえておけば、初心者の方でもプロに近づく事が可能です。キャラ毎に、そして皆さんの顔毎に異なる部分も多いので、全てを網羅はできませんが、自分で調べたり練習するきっかけになれれば、とても嬉しいです♪
下準備:コスプレ特有のメイク前の準備
まず、ベースメイク…といきたいところなのですが、多くの場合ウィッグを被ったりカラコンをつけたりしますよね。まずはそこから気をつけましょう。とはいえ、行うキャラなどによっては不要な項目もあるので、参考程度にしてくださいね。
① ウィッグネットを被る
ウィッグネットは髪の毛をぺたっとさせる為に、小さめになっているので、メイクをした後に被るとせっかくのメイクが崩れてしまいます。また髪の毛を抑える事でメイクもやりやすくなるので、最初につけてしまうことをお勧めします。
② テーピングをする
自分の輪郭や目の形から大きく離れたキャラクターに近づく時は、ぜひテーピングを行ってみましょう。ツリ目にしたり、すっきりした輪郭にしたりと、簡易的な整形効果を得る事ができます。ただ難しかったりデメリットもある為、事前にしっかりと練習してみてくださいね。
③ カラコンをつける
カラコンは絶対にメイク前につけてください。メイクをした後だと化粧品類がカラコンに付く可能性が高く、衛生的に良くありません。また化粧品類が目に入る事で痛くなり涙がでて、せっかくのアイメイクが崩れてしまいます。
ベースメイク:キャラクターの肌を再現する土台作り
まず、コスプレメイクの基本となるのがベースメイクです。キャラクターによって肌のトーンや質感は異なりますので、自分の肌に合ったベース作りをしながらキャラクターの特徴に近づける工夫をします。
① スキンケアでベースを整える
メイクの持ちや仕上がりに大きく影響を与えるのが、スキンケアです。コスプレメイクは通常のメイクよりも肌への負担が大きいので、事前に保湿を十分に行い、肌を整えておくことが大切です。化粧水や乳液で保湿し、必要に応じて下地クリームを使用して肌の凹凸をなめらかにしておきましょう。
② プライマーで毛穴をカバー
次に、肌の凹凸をカバーするためにプライマー(化粧下地)を使用します。毛穴や小じわを目立たなくし、より滑らかな仕上がりを目指すため、プライマーは欠かせません。Tゾーンや頬に多めにのせ、スポンジで均一になじませると、次のファンデーションが綺麗に仕上がります。
③ カバー力の高いファンデーションで二次元肌に
キャラクターに合わせた「二次元肌」を再現するためには、カバー力のあるリキッドファンデーションが適しています。普段のファンデーションよりも少し明るめの色を選ぶと、写真映えする肌になります。もちろん褐色肌のキャラクターになる時は、普段より暗い色のファンデーションを使いましょうね。
ファンデーションを顔全体に塗り広げた後、スポンジやブラシでしっかりと馴染ませましょう。透明感のある仕上がりを目指すなら、ファンデーションを少量ずつ重ねてカバー力を調整します。
④ コンシーラーでさらに均一な肌に
目の下のクマや気になるシミ、赤みなどはコンシーラーでカバーします。特に目元や口元はキャラクターの印象を大きく左右する部分ですので、念入りにカバーしましょう。コンシーラーを薄く重ねることで、ナチュラルかつカバー力のある仕上がりが得られます。
⑤ セットパウダーで崩れにくいベースを完成させる
ファンデーションやコンシーラーを整えた後、セットパウダーでメイクを固定します。特にTゾーンや頬に多めにパウダーをのせると、皮脂や汗による崩れを防げます。また、パウダーをしっかりと仕上げることで、メイクの持ちが格段に向上し、イベントや長時間の撮影にも耐えられる仕上がりになります。
眉メイク:キャラクターの個性を引き立てるポイント
コスプレメイクで顔の印象を大きく左右するのが眉メイクです。二次元でも三次元でもそうなのですが、眉毛の形などで顔の印象は大きく変わります。キャラクターの性格や雰囲気に合わせて、眉の形や色を調整することで、顔全体の印象を劇的に変えることができます。
①キャラクターの眉の形をリサーチ
キャラクターの眉の形や角度は、性格や表情を表す重要なポイントです。勇敢なキャラクターであれば直線的な太めの眉、柔らかい雰囲気のキャラクターであれば丸みを帯びた眉が似合います。キャラクターの公式アートを参考にしながら、眉の形を決めましょう。
② 眉のカラーリングで統一感を出す
ウィッグの色に合わせて眉のカラーを変えることで、自然な仕上がりになります。ブラウン系やカラーマスカラを使って、髪色に近づけるように調整します。ピンクやブルーなどの鮮やかなウィッグを使う場合には、白眉や色付きのペンシルでカラフルな眉を描くこともあります。全体のバランスを見ながら調整しましょう。
③ 眉毛のスタイリングで固定
眉の形が崩れないように、眉用のスタイリング剤やアイブロウマスカラで固定します。眉の形が決まっていると、表情が安定し、よりキャラクターらしい雰囲気を維持しやすくなります。
アイメイク:目元に命を吹き込むテクニック
コスプレメイクにおいて、アイメイクは特に重要なステップです。目はキャラクターの個性を表現する大切な部分であり、アイメイクによって表情を強調したり、瞳を大きく見せたりできます。特に日本人は相手の目から感情を読み取る文化があるので、アイメイクが上手くなるだけでググッとキャラに近づいてると感じてもらいやすくなりますよ!
① アイラインで目の形を変える
アイラインの引き方を工夫することで、目の形を自由に変えることができます。例えば、目が大きく見えるように上下のアイラインを強調し、目尻にシャープなラインを加えることで目力が増します。黒やブラウンのアイライナーを使い、キャラクターの目の形に合わせてラインを引くと、より近づけます。
② アイシャドウで陰影を出す
目元に陰影をつけることで、立体感が増し、キャラクターの持つ奥行きを表現できます。ブラウンやベージュ系のアイシャドウを使って、目のくぼみや涙袋に軽くシェーディングを施すと自然に見えます。キャラクターによっては、カラフルなアイシャドウで鮮やかさをプラスすることもおすすめです。
③ ダブルラインで瞳を大きく見せる
涙袋のライン(ダブルライン)を描くと、目がさらに大きく見えます。ナチュラルなブラウンのアイライナーを使って、涙袋のラインを軽く引き、目が大きく映るようにしましょう。
④ つけまつげとカラコンで目力をアップ
つけまつげは、目をより大きく見せるために使います。目尻が長めのつけまつげを使用すると、目の縦幅が広がり、よりキャラクターらしく見えます。さらに、キャラクターの瞳の色に合わせたカラーコンタクトレンズ(カラコン)を使うことで、瞳の色を自由にカスタマイズでき、よりキャラの雰囲気に近づけられます。
チークとリップ:表情に生命を吹き込む
チークとリップは、キャラクターの雰囲気を出すための重要な要素です。表情に自然な血色感を加えたり、キャラクター特有の印象を再現するために工夫します。
① チークで自然な血色を演出
チークはキャラクターのイメージに合わせて場所や形を工夫しましょう。明るい印象のキャラクターには頬に丸みのあるチーク、クールなキャラクターには頬骨に沿ったチークを入れることで、それぞれの特徴が強調されます。肌馴染みの良い色を重ねると、自然な血色感が出ます。
② リップでキャラクターの表情を引き立てる
リップのカラーはキャラクターの印象を決定づける大事なポイントです。可愛いキャラクターには淡いピンク、凛々しいキャラクターには赤など、キャラクターの個性に合わせて選びましょう。艶を抑えるマットなリップや、ツヤ感のあるグロスなども使い分けると、よりリアルな仕上がりが実現します。
フィニッシュとメイク崩れ防止の工夫
イベント参加したり、撮影したりしているうちにせっかくメイクしても後半に崩れていたら台無しです!コスプレメイクを長持ちさせるための仕上げの工夫も忘れずに行いましょう。
① フィニッシュスプレーでメイクを固定
イベントや撮影中にメイクが崩れないように、仕上げにフィニッシュスプレーを使ってメイクをキープします。スプレーを顔全体に軽く吹きかけ、メイクが固定されるように仕上げることで、長時間美しい状態を保てます。
② メイクの最終確認をカメラで
メイクをしたら、実際にカメラで確認することも大切です。写真を撮ってみることで、肉眼で見たときと異なる印象に気づくことができます。特にアイメイクやチークの濃さなど、カメラ越しに確認しておくと、バランスがとりやすくなります。
最後に
いかがでしたか?コスプレメイクは最初は難しく感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも完成度の高いメイクが可能です。以下に、コスプレメイクを楽しむためのアドバイスをまとめます!
①基本的にちょっと濃いぐらいを目指す:カメラ越しや照明をあてたりするとメイクはかなり薄くなります。その為直接見ると濃いかな??ぐらいでちょうど良くなります。
②メイクアイテムを工夫:コスプレ用のアイテムやカラーリングを取り入れることで、キャラクターの雰囲気をより再現しやすくなります。
③肌のケアも大切に:イベントや撮影後はしっかりメイクを落とし、肌をケアしましょう。保湿や栄養補給も欠かさず行い、肌への負担を減らします。
コスプレメイクはキャラクターになりきるための大切な工程です。各ステップを丁寧に行うことで、キャラクターの雰囲気や表情が引き立ち、よりリアルなコスプレが楽しめます。初心者の方も基本を押さえながら練習を重ねていくことで、プロに近い仕上がりが実現できるようになるでしょう!
ぜひ上記のポイントを押さえながら、自分の顔に合った、そしてキャラクターの顔に合ったメイクをしてもっともっとなりきってコスプレを楽しみましょう!