コスプレ衣装のオーダーメイドは、依頼者と制作者の二人三脚で成り立つ特別な衣装制作です。しかし、支払い後に連絡が途絶えてしまうトラブルは、双方にとって大きなストレスですよね…。
それだけでなく、依頼者としては衣装がイベントまでに届かなかったり、制作者としては他の衣装制作依頼を受注できなかったりと直接的な損害ももたらします。
今回は実際に発生したそんな事例をもとに、トラブルの原因や改善策を解説していきます。
【トラブル事例】支払い後、連絡が途絶えた
制作者が音信不通になったケース
支払い手続きを完了した後、しばらくはやりとりが続いたのですが…制作に着手したという連絡があったきり、制作者からの連絡がない状態が続きました。
この状況がずっと続くと、依頼者は「本当に制作が進んでいるのか?納期に間に合うのか?」という不安を抱くため、安心して取引ができません。それどころか最悪のケースでは、納期が過ぎても音信不通で、結局イベント等の予定に間に合わなかったということが起きてしまいます。
依頼者が音信不通になったケース
支払い手続きを完了した後、しばらくはやりとりが続いたのですが…制作途中や発送直前の確認連絡に対し、依頼者からの必要な情報や確認への回答が届かないため、制作や発送が進められない状況に陥りました。
制作者は「必要な情報がないままでは進められない」「かといって納期に間に合わなくなる」と悩む結果になります。また一般的なお取引の場合、材料費や制作費をもらえないなんてことにもなりかねません(narikiriでは先に依頼者からお金を預かるので、その様なケースは基本的に起こりません)。
どちらの場合も最終的に両者の信頼関係が損なわれ、スムーズな制作進行が不可能になってしまいます。そしてそのまま何らかの実害が発生するケースも少なくありません。
トラブルが発生した理由
①依頼者と制作者間の連絡が不足している
支払い後、依頼者が「制作者からの完成連絡を待てば良い」「ほったらかしでもいい感じに作ってもらえる」と考えていたり、制作者も「依頼者からの確認がないならそのまま進めてしまおう」「最終確認の連絡を行っても依頼者から返事がないから納期に遅れても仕方ない」と考えていることで、お互いに連絡のタイミングが噛み合わないことがこういったトラブルを生む原因になります。
②進行状況の可視化が不足している
制作者が進捗状況を共有しない場合、依頼者は「制作が進んでいないのでは?」「希望していることがちゃんと伝わっているのか?」という不安やストレスを感じやすくなります。
一方、依頼者が共有された進捗状況を確認しない場合、制作者は「返事がないということはこのまま進めても良いのか?」「後で●●してほしかったと言われてしまうと二度手間になるから、素早い返事がほしい」という不安やストレスを感じてしまうことになり、こういった気持ちをお互いに共有しないこともトラブルを生む原因になります。
③事前の連絡ルールが未設定である
成約時に、進捗報告や連絡頻度・タイミングについて取り決めを行っていない場合、どちらが連絡の主導権を持つべきかが曖昧になり、結果としてお互い放置されたように感じ、こういったトラブルが発生する原因になります。
トラブルを防ぐための改善策
今回のトラブル事例を踏まえて、以下の改善策を実践することで同様の問題を防ぐことができます。ぜひ参考にしてみてください!
①依頼者は能動的に連絡を取る
依頼者も進捗や状況が気になる場合、事前に取り決めがないのであれば遠慮せずに連絡を取ることが大切です!
●悪い例:(連絡はないけど制作で忙しいんだろうな…。不安だけど変に連絡しないで待っておこう。)
●良い例:「進捗状況はいかがでしょうか?確認が必要な箇所があれば質問してください。今後の予定の共有もしていただけると助かります!」
②制作者は進捗状況を可視化する
制作者は、制作の進行状況を画像や短い報告文でも良いので共有することで、依頼者の不安を軽減できます。また今後の制作スケジュールも共有することで、「予定通り休んでいる」だけなのに何度も進捗確認が入って煩わしくなることも避けられます!
●悪い例:(とりあえず予定通り進んでるし、特別連絡をしなくても大丈夫だ。)
●良い例:「仮縫いが完成しました。画像を添付します。来週から本縫いに着手する予定です。修正要望などあれば今週中にご連絡お願い致します。」
③成約時に連絡ルールを設定する
成約時に「進捗報告の頻度やタイミング」や「連絡が取れなくなった場合はどうするか」等について、具体的に取り決めておきましょう!
●悪い例:連絡ルールについて何も取り決めていなくて、お互い気が向いた時に進捗確認を行う。またはそもそも進捗確認を行わない。
●良い例:「制作者から1週間に1回、進捗状況と来週の予定を報告する。」「必要な確認事項は依頼者が48時間以内に返信する。返信がなかった場合は制作者に委任したものとする。」というような連絡ルールの設定。
④お互いの状況を理解して尊重する
制作者は多忙な中で作業を行っている可能性があります。また、依頼者は初めてのオーダーメイドで不安を抱えている場合もあります。お互いがお互いの状況や心情に配慮して歩み寄り、信頼関係を築くことがトラブル回避の鍵です!
トラブルによる被害を最小限に
どれだけ気を付けていても人と人同士のやり取りである以上、トラブルを完全に回避するのも難しいのは事実なので、もし今回のようなトラブルが起こってしまった際にでも被害を最小限に抑える方法や心構えをお伝えします!
①依頼者は余裕を持った納期設定をする
使用予定日までにかなり余裕をもたせることで、トラブルにより納期遅れが発生しても実害を最小限に抑えることができます。
②制作者は余裕を持ったスケジュールを組む
納期の1〜2週間前に完成させられるような余裕を持った予定を組んで置くことで、ある程度のトラブルには対応可能になります。
③トラブル発生時はnarikiriサポートに相談する
連絡が途絶えたり対応に問題がある場合は、narikiriのお問い合わせフォームも活用しましょう。詳しい状況と希望する内容を共有することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
さいごに
オーダーメイドのコスプレ衣装制作は、依頼者と制作者の信頼関係とスムーズなコミュニケーションが不可欠です。連絡トラブルを防ぐためのルールを設定し、進捗状況を可視化することで、双方にとって気持ちの良い取引を実現できます。
narikiriでは、依頼者と制作者が安心してやり取りできる環境を提供しています。今回の記事を参考に、連絡トラブルのないスムーズな制作を目指してくださいね!
